一票の格差に反対のブログ

民主主義のブログです。

自民党の作った法律が悪いから、外国では有り得ない、こんな地上げが起きるのですよね?

11/5(土)
https://news.yahoo.co.jp/articles/eaf55da2baee5f …

ハエがたかり、悪臭を放つ。「干物」と落書きがあり、あくまでも干物だと主張。付近に魚のトレーが捨てられていた

 壁には不気味な文字がスプレー缶で書かれ、天井から吊るされた生魚は異臭を発している。都心一等地にあるマンションが今、異常事態に陥っている。いったい何が起きているのか。

決してひとごとではない!突然降りかかる恐怖
 東京屈指の高級住宅街がある港区。豪邸が立ち並ぶ華やかな街の一角に、ひときわ異質な建物があった。

 その建物は4階建ての築古マンション。入り口周辺には、ゴミが散乱し、割れた窓ガラスや壊れた家電製品、ゴミ袋が積まれている。壁面には黒や赤のスプレーで「バンザイ」「持久戦」など挑発的な落書きがされ、屋上から垂れ下がったロープは先が丸まっていて首吊りを連想させる。

 さらには生魚や生肉が吊り下げられ、生卵も放置。それぞれ「干物」「卵育て中」いうと解説のような落書きも気味が悪い。暑気が残る10月初頭。辺りには大きなハエが飛び回り、腐敗臭が鼻を刺す。

「スーツを着た若い男性が4人くらいで…」
ハエがたかり、悪臭を放つ。「干物」と落書きがあり、あくまでも干物だと主張。付近に魚のトレーが捨てられていた

 一見、ゴミ屋敷か廃墟にしか見えないが、1階にはテナントが入っており、住民の気配もうかがえる。この建物に何があったのか。調べていくと、徐々に事情が明らかになった。近隣住民はこう話す。

「9月末の夕方頃、スーツを着た若い男性が4人くらいで、ゴミを置いたり、スプレーで落書きしたりしてました。『デザイン性高いな』とか言いながら、やたら楽しそうにしていて、気味が悪かったです」(30代・男性)

登記簿謄本を取得してみると…
 登記簿謄本を取得すると、この物件は今年7月末にある不動産関連企業へと所有権が移っていた。元の所有者を知る人物はこう話す。

「この建物はもともと旦那様が持っていらして、亡くなった後に奥様が相続されたと聞いています。ただ不動産のことはよくわからないから、大手不動産会社関係の知り合いに仲介してもらって売却したそうです。それがこんなことになるなんて」(60代・女性)

 新所有者について調べると、過去にも横浜の敷地をゴミだらけにした前例があることがわかった。当該物件の住民は大半が退去したようだが、夕方になるとわずかに電気がついた部屋があった。自宅に突然、落書きや魚が吊るされてはたまったものではないだろ

このような事態を法律は許しているのだろうか?
汚れたぬいぐるみ、割れた窓ガラス、パックの赤飯、壊れた炊飯器、たばこの吸い殻など、ゴミ捨て場さながら

 このような事態を法律は許しているのだろうか? 不動産事情に精通し、全ツイの愛称で知られる「全国宅地建物取引ツイッタラー協会」に聞くと、意外な回答が返ってきた。

「自家製の干物を作ろうとしたら、つい腐らせてしまった。家の前に粗大ゴミを放置してしまった。こんなことが起きても逮捕はされませんよね? ゴミ屋敷然り、所有権があれば何をしようがある程度自由で、警察に訴えたところで民事不介入とされます。とはいえ、今回は地上げの手口のなかでもかなり悪質です。昭和の映画『マルサの女』に出てくるヤクザの嫌がらせ行為とほぼ変わりません」

 そもそも、地上げトラブルはどのような交渉の過程を踏むのが一般的なのか。

「本来なら立ち退き料として住宅なら賃料の6~18か月分、事務所や店舗なら60~240か月分ほどの補塡を行い、退去期限は立ち退きに合意してから3か月~1年が一般的です。所有権が移ってまだ2か月余りでこの事態とは、悪質さを際立たせます」

脅すように立ち退きを迫る所有者の思惑とは?
かごに5つの卵が入れられ、ブルーシートには「卵育て中」とスプレーでおちょくるような言葉が書かれている

 退去期限までまだ猶予があるはずだが、にもかかわらず住人や近隣住人にまで恐怖を与え、脅すように退去を迫っていることから、急いている印象を受けなくもない。そこから透ける思惑について、前出の全ツイ氏が語る。

「本物件を購入したのは、賃借人を退去させてマンションなどの用地としてデベロッパーに売却して利益を得るのが目的と思われます。土地建物の取得の際に3億円を金利4.5%で借り入れたとすると、彼らの支払う利息は月に100万円強。できるだけ早く立ち退きを完了させないと利益が毎日減少していくので、荒っぽくもなる。

 一方の住人は当然訴訟もできますし、このケースですとほぼ勝てるでしょう。しかし、それには不快な時間と費用がかかる。よほどの事情がない限り、十分な立ち退き料を交渉して引っ越すほうが、賢明だと言わざるを得ません」

悪質な地上げ屋は今後もなくならない
「賃借人は借地借家法で守られており、賃貸人がいくらお金を積んでも法的には立ち退かせることはできません。だから、悪質な行為に及ぶ例があるのです。賃借人を守るための借地借家法が、かえって地上げ屋を生むとはなんとも皮肉ですね」(全ツイ氏)

 1980年代のバブル全盛期に横行した悪質な地上げ行為だが、近年はあまり耳にしないように思える。しかし調べてもみると今回のように、実は昭和スタイルの地上げ屋は顕在している。このありさまを所有者は関知しているのだろうか。取材班は質問状を送ったが、期日までに回答は得られなかった。

 法の抜け穴が招いた悲劇は繰り返されるのか。