生命の源はアミノ酸で、日本の小惑星探査機「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星リュウグウの砂からもアミノ酸が検出されましたが、左巻きアミノ酸と右巻きのアミノ酸の数は同数でした。何故、地球は左巻きばっかしなのか?
タンパク質は、アミノ酸が多数つながった物で、DNAと相互作用します。 染色体内のDNAは、束になってタンパク質に巻き付いています。
私の立てた仮説では、生命を構成するタンパク質、つまりアミノ酸は、生命の設計図である、遺伝子である、DNAを読み取る事によって作られます。従って、地球上のアミノ酸が左巻きなのは、左巻きアミノ酸でなければ、DNAを読み取れなかったからです。
話を単純化すれば、つまり、「比喩」を用いて説明すれば、地球上に生命が生まれた時、その生命は設計図であるDNAを読み取り、アミノ酸を作らなければ成りません。
比喩として言えば、その設計図は「巻物」だったのです。巻物ですから「左巻きの巻物」と「右巻きの巻物」が有ります。
そして左巻きの巻物からは左巻きのアミノ酸が作られ、右巻きの巻物からは右巻きのアミノ酸が作られたとしましょう。この仮説が正しいとすれば、現在、左巻きのアミノ酸ばかりなのですから、右巻きの巻物は読み取られなかった事に成ります。何故、右巻きの巻物は読み取られなかったのでしょうか?
逆に言えば、何故、左巻きの巻物は読み取られたのでしょうか? それは生命が地球の北半球で生まれたからです。何故、生命が地球の北半球で生まれたのでしょうか? それは地球の北半球が陸半球だったからです。
地球を北から見ると、左回転で自転しており、太陽を左回転で公転しています。そして陸半球である、北半球の大陸の表面に書かれたDNAの情報は、太陽の光が無ければ読めません。北半球では、太陽は左から上がって右に沈んでいきます。従ってDNAの巻物は左巻きの巻物でなければならないのです。これが、地球上の生命体を構成するアミノ酸が、左巻きアミノ酸である理由ではないでしょうか?