一票の格差に反対のブログ

民主主義のブログです。

500億円の税金を投入した物が、「失敗しました。済みません」では済まんでしょう?


何故、失敗したのか? 議論されていますが、年功序列、終身雇用の、日本の雇用制度にも原因が有るのではないですか?

外国だったら、新しく、経験の無い事をやるのなら、自分たち素人ばかりではやりません。外国の優秀な社員をヘッドハンティングで引き抜いて、高給で雇用します。これはちょうど、プロ野球の金銭トレードみたいなものです。

そして外国の優秀な、経験の有るチームで固めて、「出来高払い」にします。つまり、固定給は大したことなくて、実際に飛行機が一機売れるごとに、ボーナスを百万円とか出すのです。

そういう契約なら、雇われた外国の社員も、サボるわけには行きません。ボーナス目当てに、必死で働いて結果を出そうとするでしょう。何しろ、売れなければボーナスは貰えないのですから。

そうして置けば、今回の失敗のように、一機も売れず、1兆円もの損を出して、中止とか、悲惨な事には成らなかったですよね?

しかし、それができなかった理由は、日本の年功序列、終身雇用の、雇用制度に有ります。そんなプロ野球の、金銭トレードみたいな雇用は出来ないのです。その結果、1兆円も損したのですよね?
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https://toyokeizai.net/articles/-/653741
三菱重工「国産ジェット失敗」で抱える本当の危機
15年で1兆円の投資が水の泡、教訓生かせるか
2023/02/21 6:00

多くの産業を巻き込んだ国家プロジェクト。失敗を繰り返すことはないのか。

三菱スペースジェットは3900時間超もの試験飛行を行ったが商用化にこぎ着けられなかった日本発のジェット旅客機構想は夢と消えた。

三菱重工業は2月7日、2020年10月に、リージョナルジェット機「三菱スペースジェット(MSJ)」の開発を中止すると発表した。

2008年に三菱航空機を設立してから15年。2013年に予定していた初号機の納入は6回も延期を繰り返し、これまでに投入した開発費は1兆円を超える。国も500億円の補助金を投入したが、量産前の最後のハードルである米連邦航空局からの型式証明(TC)を取得する直前でのリタイアとなった。

「事業性を見いだせない」
コロナ禍を理由に開発を凍結してから2年余り。三菱重工の泉澤清次社長はこの日の会見で「事業性を検討してきたが、開発を再開するに足るものを見いだせなかった」と説明した。

航空機産業は開発時にかけた膨大な投資コストを長期間の販売・運用で回収するビジネスだ。MSJはすでに最初に計画した量産開始時期から10年遅れており、その分投資を回収できる「賞味期限」が短くなってしまう。