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https://news.yahoo.co.jp/articles/f12b82cc9f0781 …
なぜ佳子さまに激しいバッシング? 「生まれながらの特権と、不満のはけ口に」名大河西准教授
11/17(金)
多くの皇室の公務をこなし、メディアに登場する機会が増えている秋篠宮家の次女佳子さま。しかし、SNSなどでは否定的な書き込みも目立ち、佳子さまが秋篠宮家や天皇制に対する批判の矢面に立つ格好になっている。そして、皇室側から「反論」するような動きも見られない。天皇制に対する賛否はともかくとしても、なぜ佳子さまら個人に対する批判が止まないのか。
今月1日から10日まで、ペルーを公式訪問した佳子さま。その様子がニュースで報じられるたび、その記事のコメント欄やSNSには、厳しい言葉が繰り返し書き込まれた。
〈「視察という名の」海外観光旅行おつかれさま〉
〈どれだけの税金が投入されているのか〉
佳子さまは4日、世界遺産のマチュピチュ遺跡を視察。
「すごく壮大な景色で、写真では拝見したことがあったのですが、この場に立ってみてみると、おーという感じがすごくします。何かすてきな空気を感じます」
同行記者に感想を求められ、そのように返した佳子さまの言葉に対しても、
〈「おーという感じがすごくします」って、28歳の語彙(ごい)力とは…〉
などと書き込まれた。
首都リマでは、ペルーの手話でろう学校の子どもたちと接し、ペルー初の女性大統領であるボルアルテ氏も表敬訪問。忙しい日程をこなして帰国した。
〈佳子様お疲れ様でした。あのハプニングでよく頑張った!帰国したらゆっくり休んで下さいね。〉
〈佳子さまの笑顔はこの疲弊した日本に唯一の希望の光です〉
そんな好意的な反応も、真逆のコメントに押され気味だった。
批判的なコメントは、ペルー訪問に限らない。
佳子さまは9月末に鳥取県と宮城県をそれぞれ訪れた後、都内でのさまざまな行事をはさみ、10月も大阪府、そして鹿児島県を2度訪問した。
しかし、そんな過密な日程を報じた記事にも、
〈どうせニコニコ笑っているだけでしょ〉
〈公務をするたび警備費も含めていくら税金が消える〉
〈お車代はいくら?〉と
などといった内容が書き込まれていた。
訪問先の鳥取県で新型コロナ感染がわかったことを伝えた記事には、
〈コロナ感染でホテルで静養していたなんて、記事にする必要ある? 〉
〈マスクをしないなんて非常識〉
との言葉が並んだ。
■国民がモノ申していいという「正当性」
少子高齢化で公務の担い手が減り続けている皇室で、皇嗣家では秋篠宮ご夫妻、そして内親王の佳子さまが、連日のように公務に取り組んでおり、さまざまなメディアで多く報じられている。
そして、そのニュースに対してネット上では賛否の意見が飛び交うが、「秋篠宮家は不要」といったもののほかに、皇族個人の人格を否定するような辛辣なコメントも少なくない。
「Yahoo!ニュース」のコメント欄(ヤフコメ)で公式コメンテーターを務める精神科医の井上智介さんは、
「そもそも政治家や公務員、皇室など公的な活動をする人物に対して、国民がモノを唱えるのは正当である、という認識が根本あります。それは、ときにゆがんだ正当性を増幅させる危険をはらんでいます」
と指摘する。
また、「努力をした」とイメージしやすいアスリートや芸能人などは批判しづらい一方で、コロナ禍による不況や急激な物価高で国民があえぐなか、「生まれながらの特権を持っている」と捉えられてしまった皇室は不満のはけ口になりやすいと、象徴天皇制を研究する名古屋大の河西秀哉准教授は指摘する。