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コソボが、再び内乱、内戦に成ろうとしているのは、多民族国家だからですよね?

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/232795
コソボ独立15年 いまだにくすぶり続ける「ヨーロッパの火薬庫」
2023年2月23日

 コソボセルビアからの独立を宣言してから17日で15年たった。米英などの支持を得たコソボだが、ロシアを後ろ盾とするセルビアとの間で緊張が続く。

国内の民族対立も深刻だ。多数派のアルバニア系の間には、隣国アルバニアとの統一を求める動きさえある。「欧州の火薬庫」と呼ばれたバルカン半島

 コソボでは、セルビア人が車にセルビア発行のナンバープレートを付けるのが認められてきた。だが、LVV政権は昨年7月、これを無効化。セルビア人の抗議活動が起きた。12月にはEUに加盟を正式申請。セルビアは反発しており、緊張感を高める出来事が続いている。

 コソボ ヨーロッパ南東部のバルカン半島に位置する。第2次世界大戦後、長く旧ユーゴスラビア連邦を構成するセルビア共和国自治州だったが、2008年2月17日に独立を宣言。岐阜県とほぼ同じ面積の約1万1000平方キロメートルに、179万人が暮らす。

民族は大半がアルバニア人(92%)で、他にセルビア人(5%)、ロマ、トルコ系など諸民族(3%)。国旗の星は国内六つの民族を表す。宗教はアルバニア人イスラム教、セルビア人にはセルビア正教が多い。

 ところが独立後、民族主義に歯止めが利かなくなった。「独立1周年で町で振られたのは、民族融和を表すコソボ国旗でなくアルバニア国旗と星条旗だった」

99年、アルバニア民間人の大量殺害が発生。国際調停が失敗し、NATOが「人道的介入」名目でセルビア全域を空爆した。セルビア治安部隊はコソボから撤退し、国連暫定統治になるが、KLAがセルビア人を拉致、殺害し、臓器売買している疑惑が浮上した。

コソボ議会は2008年、米国の後押しを受けて独立を一方的に宣言。米英独仏や日本は独立を承認したものの、セルビアや同国と関係が近いロシア、スペイン、ギリシャなどは承認せず、コソボは国連に加盟できていない。セルビアが独立に反対する理由に、コソボにはセルビア正教の聖地があり、民族発祥の地とされている事情がある。