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日本に極右政権が誕生するとしたら、その理由は外国人労働者の増加ですよね?

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https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20231206-OYT …
欧州で極右台頭 既成政党に対する重い警告だ
2023/12/07

 欧州で排外主義的な極右政党が台頭している。欧州統合や移民流入などを巡り、有権者が政治に抱く不満の受け皿になっている。既成政党は支持を取り戻せるのか。

 11月のオランダ下院選で極右・自由党が第1党となった。自由党は、移民・難民の受け入れにも、欧州統合にも反対するポピュリズム大衆迎合主義)政党で、下院選での勝利は初めてだ。

 13年間政権を維持してきた中道右派のルッテ首相の与党は、3位に沈んだ。ルッテ政権は、「移民に寛容な社会」と「欧州連合(EU)重視」を推進してきたが、長期政権が飽きられたこともあり、与党への支持は伸びなかった。

 自由党を押し上げる要因となったのは、ウィルダース党首が掲げる「自国第一主義」である。中東やアフリカからの移民が増えれば国益が損なわれるとし、受け入れの厳格化を唱えている。

 EUの決定に縛られずにオランダ独自の政策を遂行できるよう、EUからの離脱が必要だとも主張し、その賛否を問う国民投票の実施を呼びかけている。

 国土も人口規模も比較的小さいオランダは、EUの巨大市場を通じて経済的利益や政治的影響力を拡大してきた。その路線を否定するような選挙結果は衝撃だ。

 オランダは近年、移民の流入が激しく、人口1760万人のうち、外国出身者とその子供が占める割合は26%に上っている。

 国民の間には、社会の一体性の揺らぎや、治安の悪化、医療・教育などでの政府の負担増を懸念する見方が強いのだろう。

 極右政党が有権者の不満を吸収する形で支持を伸ばす傾向は、他の欧州諸国でも見られている。

 ドイツでは、移民排斥を掲げる「ドイツのための選択肢」が20%前後の支持率を維持し、今秋の州議会選挙でも議席を増やした。フィンランドの反EU・反移民政党は4月の議会選挙で第2党となり、連立政権に加わっている。

 フランスの極右「国民連合」の支持も堅調で、ルペン前党首が、次期大統領選を見据えて準備しているのは間違いない。

 極右政党は「反移民」に加え、EUが掲げる野心的な地球温暖化対策に異を唱える点でも共通している。脱炭素には経済的コストがかかり、家計の負担が増えると主張して支持を広げる構図だ。

 EUはこうした現実を深刻に受け止める必要がある。理想を追求し、加盟国に実行を求めるだけでは求心力低下は避けられまい。