一票の格差に反対のブログ

民主主義のブログです。

小泉純一郎や小泉進次郎は、外国では、どれだけバカにされているか分かっているのでしょうか?


私はトートロジーを、論理を知らない「トーシロー」のロジックと覚えています。
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元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏によると、トートロジーは、欧米において「公共の場で使ってはいけない論理」なのだそう。「お前、いったい何を言っているんだ?」と思われ、「一発退場」になるとのことです。

「AはAだ」と繰り返すだけでは、説明として意味を成さないし、話が先に進みません。使うべきでないというのは妥当でしょう。議論においてトートロジーを使うのは、悪い例というわけです。

佐藤氏も言及していますが、日本における有名なトートロジーの例は、

小泉純一郎氏(当時首相)と野党議員とのやり取りです。2004年、党首討論において、自衛隊が駐留するイラク南部のサマワが「非戦闘地域」であると断言した根拠を尋ねられ、純一郎氏は「戦闘が行なわれていない。だからこそ非戦闘地域だ」と発言しました。

2019年も、あるトートロジーが話題になりましたね。9月にニューヨークで開催された「国連気候行動サミット」において、環境大臣に任命されたばかりの

小泉進次郎氏は、地球温暖化への対策に関して以下の発言をしました。この発言がどれだけ世間を賑わせたかは、皆さんもよくご存知でしょう。

今のままではいけないと思います。だからこそ、日本は今のままではいけないと思っている

人材マネジメント研修などを手がける株式会社ウィルPMインターナショナルの代表取締役・石田淳氏も、マネジメントにおいてトートロジーを使わないよう注意を促しています。「堂々巡りで、何の問題解決にもつながらない」ためです。

以下は、マネジメントにトートロジー的考えを持ち込む悪い例。

リーダー「Aさん、締切を守ってくれないんですよ。いい加減で困ります」
上司「Aさんは、なぜ締切を守れないのだろうね」
リーダー「いい加減な人間だからですよ!」

あるいは、このようなやり取りも、悪い例です。

リーダー「Bさん、企画書は完成しましたか?」
Bさん「すみません、まだ情報を集めている途中で……。どうしたら時間をかけずにできるんでしょう」
リーダー「時間をかけすぎないよう、気をつけるといいと思いますよ」

同じ言葉を繰り返していては、「Aさんが締切を守らない」という問題も、「Bさんの企画書がなかなか完成しない」という問題も解決しません。問題解決への建設的な一歩を踏み出すには、トートロジーを避けましょう。以下が改善例です。

リーダー「Aさん、締切を守ってくれないんですよ。いい加減で困ります」
上司「Aさんは、なぜ締切を守れないのだろうね」
リーダー「……抱えている仕事が多すぎるから、でしょうか。それか、仕事にかかる時間の見積もりが甘いのかも」

リーダー「Bさん、企画書は完成しましたか?」
Bさん「すみません、まだ情報を集めている途中で……。どうしたら時間をかけずにできるんでしょう」
リーダー「情報収集にはキリがないので、あたる情報源を5つくらいに絞ってみてください」

トートロジーをやめれば、会話が発展し、建設的なものになります。